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No.2 ワインアドバイザー(2005年合格)― 鞍田知子
「なに、これ????」
呼称資格認定試験の過去問を見たときに思わず出た言葉です。設問も解答も、見たことも聞いたことも無いような単語のオンパレード。軽い気持で受験を決めたけれど、この先一体どうしたものか。何でこんなことに足を突っ込んでしまったのかしら、、、後悔の気持が頭をよぎりました。でも、時すでに遅し。ワインスクールに授業料を払い込んでしまった後でした。それでも、そのときはまさかこの年(?)になってこんなに夢中で勉強するとは夢にも思っていませんでした。
ワインは大好きで結婚してからというものずっと飲んでいましたので、それなりに知っているつもりでしたが、それがとんでもない間違いだったと気がつくまでにたいして時間はかかりませんでした。「ワインなんて自分の好きなのだけちょっと覚えて、美味しく飲んでりゃそれでいいのよ」と思っていましたし、自分の料理教室でワインを出すときも、ジャンシス・ロビンソンのクラシック・ヴァラエティ9品種位の名前を知っていたらそれで充分でした。それがひょんなことがきっかけでこの資格のことを知り、「ちょっとやってみようかしら、役に立つかも」と、冗談半分で受験を決めてしまったのです。試験が終わった今、冷静に振り返ってみると「大変だったけれど頑張ってやってみて良かった」というのが正直な感想です。受験を決意し合格まで勉強したことで、こんなに仕事にも、はたまた日常の生活にも豊かな実りを実感できるとは正直想定外でした。ちょっと大変で苦しいときもありましたが、フランスにもイタリアにも行ったことの無い私にとって様々な国のワインの勉強は、日本にいながらにして机の上で世界中を旅しているような楽しい気分にも浸れました。これから受けようかどうしようかと迷っている方がいらっしゃったら是非挑戦されるよう強くお勧めします。
以下、私の拙い受験勉強(2005年1月から9月まで)の四苦八苦振りが少しはご参考になるかもと思い記します 。
意志の強くない人は学校へ
自分で受験までの学習計画を立ててそれを実行出来る人は良いのですが、私にはとてもそんな自信は無く、結果的に通学してよかったと思っています。スクールのカリキュラムに沿って学習していくということは自分の嫌いなことも勉強しなくてはなりません。その内容がすべて試験に反映されるかということはわかりませんが、知っておいて損することはありません。
自分に合った覚え方で
受験に当たっては、とにかく理屈ぬきに覚えなくてはいけないことが沢山あります。「どうしよう」なんて思っている間に一つでも暗記することが大事。方法はいろいろあると思いますが、私は複数の手段を使いました。自分の不得意なところ、必ず暗記するべき事柄を小さなノートブックに書き込み肌身離さず持ち歩き、外出先でもどこでも常に見るようにしました。また、録音可能なMP3プレイヤーに大切だと思われる内容を自分の声で録音し移動中でもそれを聞いて頭の中で反復して覚えるようにしました。
教本は生涯のお友達
家で勉強する時間のあるときはなんといっても協会の教本が基本です。私はフランスは地方別、他は国別、項目別に見出しを付け調べたいことはすぐに引けるようにしました。「こんなことバカらしい」と思いつつやってみたら思いのほか便利なのにびっくり。また、教本の中にも例えば赤ワインの事項は赤、白ワインは青などと色を決めて書き込みを沢山しましたが、現在でも事典代わりにとても役立っています。その他、書店に出向けば最近は対策本などいろいろとありますので手にとって見て良さそうと思ったものを購入し参考書として使いました。
地図はとても大切
単にワインの銘柄を覚えても位置的なことがわかっていなければ役に立ちません。白地図に色鉛筆等を使って自分で書き込んで覚えるようにしたことが(多少の時間はかかりましたが)、理解の深さにつながったと思っています。
毎日ワインを飲もう!
2次試験にはテイスティングがあります。直前になって急に飲んでもテイスティング能力が突然アップするわけではない(これは私の経験だけですが)ので、可能な限りワインを口にする機会を増やすことが大事と思いました。それもただやみくもに飲むのではなく、なるべくならそのとき勉強している地方のワインを買ってきて地図、解説などを見ながら飲むようにしました。
協会の活用
ソムリエ協会では例会、分科会等、会員が無料で参加できるテイスティングセミナーなどを数多く開催しています。私は時間の許す限り参加するようにしましたが、一般のレストランのワイン会などで高い代金を支払って飲むのより余程有用でした。また、機関紙「ソムリエ」も資格試験より高度な内容ですが、本当に内容の濃い記事があり勉強になります。
たまには息抜きを
こうやって勉強を続けていくと、時々「あー、もうやだ!」なんて思ってやる気のひとかけらもなくなってきます。そんなときはレストランでも自宅でも友達の家でも、気のあった仲間と、『美味しい』(ここが肝心)ワインを飲んで一休み。ちょっと嫌いになりかけたワインがまた楽しくなります。
最終チェックは怠り無く
8月に入ってからは手に入る限りの過去問を全てやりました。出来なかったところは印をつけて完全に正解になるまで何回でも繰り返し、ワインスクールで受けたテスト等も取っておいてあやふやなところは再々々確認。それでも間違えたところは紙に書いて外出先でも見るようにしていました。ここまですれば2次試験も余裕で受けることが出来ました(と思っていますが)。
バッジを手にした今思うのは「ここからが本当のスタートライン」ということです。ワインは知れば知るほど奥深く学ぶ価値のある魅力的なものだと感じています。資格取得はその第一歩に過ぎません。基本技術講習会に出席した際、フランスを担当された小飼会長の講義の中で「ワインを勉強するということは覚えるということです」と仰られたのがとても印象に残っています。これからも諸先輩がたの声に耳を傾け、素直な気持でワインと向き合っていこうと思っています。
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