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No.33 ワインエキスパート(2009年合格)―近藤 なぎ
ワインを飲み始めて10年以上、イタリアワインばかりを愛飲してきました。長らくの「ただの飲兵衛生活」を経て、昨年10月から「アカデミー・デュ・ヴァン」というワインスクールの初心者向けコースに通い始めました。イタリアに限らず、世界各国のワインを初めて体系立てて学ぶことで、ワインの世界の深遠さの一端を垣間見る機会を得ました。担任の山崎先生の薦めもあり、また自分自身さらに詳しくワインを学びたいと思い、ワインエキスパートの受験を決意したのは、年が明けてからのことでした。
趣味の資格ということで、高を括っていた部分もあったのですが、受験勉強を始めてみると、膨大な暗記が必要で、予想を超える大変さでありました。 イタリアワイン愛好家にとっては、フランスの60シャトーすらあまり馴染みのない世界であったために、4月から最初の数ヶ月は、単語帳を作り、朝夕の通勤時間を活用し、暗記に専念しました。
と同時に、単なる丸暗記だけでは、記憶が定着しないと考え、なるべく多くのワインとの接点を持つようにしました。クラスメイト達とのブラインドテイスティング会のような、直接試験対策に繋がるものもあれば、勝沼のワイナリー訪問や、フレンチレストラン訪問のような、多分に楽しみの要素を含んだものもありました。それらは、ともすれば挫けそうになる受験勉強の良い気分転換になるとともに、ソムリエや、ワイナリーオーナーといった、ワインのプロの熱い想いにふれることで、(ワインを勉強していると告げるととても熱心に説明して下さるのです)勉強することでもっとワインを理解したい、と前向きになれるパワーを頂きました。
一次試験2ヶ月前からは、ワインスクールのテキストを使わず、JSAの教本を読み込むことに努めました。直前1週間は、会社から夏季休暇をもらい、連日ファミリーレストランで、1日に1回を目標に、教本の試験範囲を熟読しました。本文を集中的に読み、統計パートはざっと目を通す程度にしていたのですが、後から思えば統計パートからも問題が出されており隅から隅まで読んでおけばよかったという反省も残りました。しかしながら何度も読み込むことで、背景を含めて理解できたのは、その後の自分自身のワインライフにとっては、価値のあることだったと信じています。
そんな努力が実ったのか予想外に高得点で一次試験を突破することができました。その後は、夫に協力してもらい、ワインバーに出かけてはブラインドで問題を出してもらいました。またワイン以外のお酒も試験では出されるので、普段は飲まない、焼酎や、ブランデーも意識的に飲むように努めました。
無事に最終の合格通知を受け取った時は、「これで思う存分、またイタリアワインが飲める!」と正直少し思いました。勉強を始めてからの半年間は、イタリアワイン以外をなるべく飲もうとしてきましたので、その制約がようやくなくなったというところでしょうか。
その一方で、がんばって蓄えた知識がある分、知識としてしか知らない作り手や地域のワインを折角だから飲んでみたい、もっと理解と体験を深めたいと思う自分もいました。恐らく、これが皆さんが口を揃えておっしゃる、「ワインライフの入り口にようやく立った」ということなのでしょう。これからもイタリアワインをたくさん飲むと思います。ただそれ以外のワイン(個人的には勝沼のワイナリー訪問でコペルニクス的に印象の変わった日本ワインを特に)も理解し、愛し、今後の生活を豊かにしていきたいと強く思っています。
最後に、ワインエキスパートへの関心をもつ機会を下さった山崎先生、励ましあいつつ共に学んだ友人達、そして受験に理解を示し、協力してくれた夫に感謝の意を表したいと思います。
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