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ワイン暦 ぶどうの素質を変える試み

ぶどうの素質を変える試み

 

アミノ酸の含有量が特に多いシャルドネ、含有量が少ない甲州、それはそれぞれのワインの味わいの特性に明確に現れます。シャルドネはアミノ酸が多いことに由来する味わいの深さと余韻の長さが感じられ、甲州はアミノ酸が少ないことに由来する味わいの軽快さと繊細さが感じられます。

この甲州種の軽快な特性を、カルシウムをぶどうに吸収させることにより変えようとする試みが山梨県で始まっています。ぶどうに散水する水にカルシウムを溶け込ませ散布する方法はカリフォルニアにおいては以前から大々的に行われ、カルシウム供給装置が付いた給水ポンプは時折見かけることがあります。同じ装置が、すでに山梨県においてセッティングされており、この夏は本格的に稼動するものと思われます。 高温で乾燥しているカリフォルニアにおけるぶどうへの給水を兼ねたカルシウムの供給と、高温多雨の日本の場合とは、当然環境が大きく異なり、その効果や影響は未知の部分が多く残っています。

甲州の軽快さを、素晴らしい特徴と考えるのか、欠点と考えるのか、また自然環境に任せるべきか、環境を修正できるものは修正し理想の品質を目指すべきか、議論の分かれるところでもあります。今後の動向に大いに注目したいと思います。

高野 豊

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