2016年8月2日(火)、全国町村会館ホールBにて、今年14回目を迎える「国産のブドウを100%使用して造られたワイン」を対象とした、Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)の結果発表記者会見が開催されました。
記者会見では、日本ワインコンクール実行委員会の奥田徹会長(山梨大学大学院医学工学総合研究部附属ワイン科学研究センター教授)が、7月21日(木)~22日(金)甲府富士屋ホテルで行われた審査の結果を発表しました。
次に、金賞に輝いたワインのうち、部門最高賞ワインのテイスティングが行われ、奥田会長と、後藤奈美審査委員長(独立行政法人酒類総合研究所理事長)より審査の講評がありました。
「日本のワインは年々レベルが上がってきています。海外て開催されるコンクールで審査をした際にも感じましたが、日本のワインは同等のレベルになりつつあります。2015年はワイン造りにとって難しい年と言われました。しかし、審査の段階で欠点のあるワインは少なく、品種も多様化してきているのが興味深いです。シラーやピノノワールなどの品種による良いワインが造られており、期待しています。
課題は沢山あります。『日本ワインとはなにであるか』という方向性を考えていかなければなりません。日本ワインは、生産本数が多くありませんが、県内はもちろん、県外の方々に是非味わって頂きたいです。ソムリエや飲食店の方には、日本ワインを楽しめる場を沢山作って頂き、レベルが高まってきている事を伝えて欲しいです」
と奥田会長(写真右)は日本ワインのさらなる普及に期待を語りました。
「日本ワインはレベルが高まりつつあると共に、ソーヴィニヨン・ブラン、シラー、ピノノワールが金賞を獲得するようになつています。日本ワインは年々多様化し、自国品種以外にも可能性がみられます。ピノノワールやシラー、メルロなど、世界的な品種の評価ま高くなりました。日本ソムリエ協会の若手ソムリエの方々が審査に参加され、評価に料理との相性や、若者の視点が入りました。
これからは、日本の気候や土壌に合った品種において、栽培と醸造を増やしていって欲しいです。いっときのワインブームではなく、長い視点でのワインを応援して欲しいです」
と後藤審査委員長(写真左)は日本ワイン発展への願いを語りました。